2018.10.29 |イベント

「私は返せるのか?」と「私に買えるのか?」の認識違い

先日、10月27日(土)に行った住宅ローン相談会は、5枠すべてでご予約いただき、無事に終了いたしました。

ご相談いただきました5組のうち、マイホーム新規取得でのご相談が4件、住宅ローンの借換相談が1件でした。

4組の新規取得のご相談者に共通してお持ちだったご不安は「住宅ローンをいくらまで借りてもいいものか?」という将来の返済に対するご不安でした。

中には、業者さんからは「全然大丈夫ですよ!」と言われているけど…と、お越しになられる方も。

いつもお話しすることですが、実は業者さんが大丈夫だと言っているのは、ローンを「返せますよ」というお話ではなく、あなたの年収だったら銀行が「貸してくれますよ」という話なんです。

または、同じくらいの年収の方であれば、「同じくらい借りてるから全然大丈夫ですよ!」という意味での「大丈夫ですよ!」なんですねー。

私も住宅メーカーでの営業の経験があるのでよくわかります。

これは、決してウソをつくつもりもなければ、お客さんを騙そうという悪意もありません。

実はこれ、営業マンは素直に「大丈夫ですよ」とお客さまに安心してもらうために言っています

素晴らしい営業マンもいますので、営業マンを悪く思われないためにも、ここは弁解しておきます!

どういうことかというと…
購入者は「私は返せるのか?」と聞いている質問を、営業マンは「私に買えるのか?」と認識してしまっている
のです。

この認識の違いがわからずに、大丈夫だという言葉を信じて購入に踏み切る方が多くいます。

「いくらのローンなら返せるのか?」という質問の答えは、今の生活水準を棚卸しした上で、これからのライフプランを立て、それを具体的にキャッシュフロー表に落とし込むことで、自分がどれだけのローンを組んでも良いのかが判明します。

どの家庭も、家族構成も違えば、生活水準も違います。
価値観も違えば将来設計も違います。

そんな十人十色の中、年収だけで住宅購入資金を割り出せるほど住宅購入計画は簡単なものではありません。

今回お越しになられた4組の新規購入予定者の皆さんとは2週に分けてキャッシュフロー表を作成することになります。

「なるほど〜。いまの生活水準であれば、これくらいの住宅ローンの借り入れが適正なのか〜」がすっきりと明確になります。

これが住宅購入の予算診断です。
住宅購入サポートFP相談所