2018.10.30 |よくある相談

不動産屋さんから「変動金利の方がよい」といわれたのですが



「不動産屋さんから“変動金利プラン”が良いと奨められていますが本当に変動金利でよいのですか?」

この質問・・・ご相談の際に実は結構よく聞かれます。


さて、果たしてどっちがよいのか???

もし、この質問の意図として「どっちがお得ですか?」と聞いておられるのであれば、残念ながらFPでも競馬予想と同じレベルのことしかお答えできません。

つまり、損か?得か?は将来の金利変動によって変わってしまいます。

でもその中でも判断しなければいけませんので、この問題を考えるときの考え方としては「自分に合っているのはどっちだろう?」と考えいただきたいです。


ここで簡潔にちょっとだけ解説・・・

金利プランには「変動金利プラン」とは「固定金利プラン」があります。

変動金利はその名のとおり金利が変動するので将来の返済額も変動します。

一方、一定期間または全期間で金利を固定しますというのが固定金利プランです。

固定金利は、返済額が変動するリスクを排除できて安心が手に入ります。

その代わり、変動金利に比べて固定金利の方が一般的には高く設定されています。

ただし、世の中の金利が上昇して「あの時固定金利で借りておけば・・・」なんてことになることを皆さん恐れているのかな。



さて、これまでにご相談いただいた方々には、このようなお話も含めて、わりと同じようなお話をしています。

それなのに、最終的に変動金利プランを選ばれた方もいれば、フラット35などの全期間固定金利プランを選ばれた方もいたり、さらには組み合わせでローンを借りた方もいます。

それはなぜかというと、自分に合ったローンを最終的には皆さん選ばれているからなんですね。


自分に合っているかどうかの判断は、やはり徹底的に住宅ローンの金利プランの違いや特性を理解する必要があります。

たとえば、変動金利で金利が急激に上がってしまった場合にはどのように行動すればよいのか?

そのための備えはどうのようにしておけばよいのか?実際にその備えは自分たちには可能なのか?

変動金利であっても丸腰ではなく、きちんと金利が上昇した場合の対処法を理解しておけば、そこまで恐れる必要もなくなります。

このような事まできちんと想定した上で、「よし!変動で行こう!」なのか?「よし!固定で安心を買おう!」なのか?

私たちのクライアントさまは、最終的には自分たちの価値観や考え方がしっかりと定まった状態で納得して決定されています。


そのようなところまで掘り下げて決定していただけると私たちも大変安心していられます。

だたし、実際には世間の一般的には、不動産屋さんや工務店の営業の方が「変動がいいですよ~」「みなさんほとんど変動ですよ~」というので、「じゃあ変動で!」と安易に決めている方が多いように思います。

金利上昇を楽観視しての、「とりあえず変動」は非常に危険でしょう。

実際にここ2ヶ月は連続して固定金利プランで上昇が見られます。

金利上昇にきちんと備えられた「変動金利プラン」ならいいのですが、そうでない「変動金利プラン」は今すぐ住宅ローンのことをゼロからきちんと学びなおしてもらいたいですね。

そんな願いを込めて、今日も住宅ローン相談をお待ちいたしております。

弊社のメインとなるウェブサイト【家計教師.com】では、すでに住宅ローンを借りておられる方の見直し相談も受付いたしております。

どうぞご利用くださいませ。
住宅購入サポートFP相談所