日ごろ、私たちは様々なご家庭の家計の支出を見ている訳ですが、その中でもここ最近は本当に肌で感じるくらい移り変わってきている支出項目があります。
それは、自動車に対する支出です。
どのように移り変わってきているかというと、自動車を保有しない人が本当に増えたということです。
以前では当たり前のように、殆どの方が自動車を所有していて、毎月の維持費コストを予算立てしていました。
それが、最近では自動車を保有せず、カーシェアリングの利用料を毎月の家計予算として計上する方が増えたことです。
先日の住宅ローン相談会で4組の方のライフプランを作成いたしました。
そのうち、なんと3組のご家庭で自動車を所有していないと。
しかも、今後も所有の予定なしです。
その代わり、毎月の予算には1万円~2万円程度のカーシェア&タクシー予算を計上しています。
特に大阪市内にお住まいの方に限って言えば顕著にカーシェアへ移行していると感じます。
でも、それって合理的だと思いますね。
特にこの車種が好きで、所有していること自体にステータスを感じているわけでもない限り、そうなりますよね。
というのも、自動車の維持費って、キャッシュフロー表を作成するとよく分かるのですが、思っている以上にコストがかかっているんです。
ちょっと、ある家庭の例で見てみましょうか。
モデルケース:3ナンバー1BOX車、週末お出かけ乗りファミリー
<まずは毎月のコスト>
●ガソリン代 8,000円/月(1回給油)
●自動車保険 7,500円/月
●駐車場 12,000円/月
①合計27,500円/月
<そして年間の不定期なコスト>
●車検代 80,000円/年間(2年に1回160,000円と想定して2分割)
●オイル交換 10,000円/年間(半年に1回程度を想定)
●自動車税 39,500円/年間
②合計129,500円/年間
年間総額( ① × 12ヶ月 ) + ② = 459,500円/年間
1年間で459,500円が自動車のコストです。
たとえば、25歳くらいで自動車を購入して70歳くらいまでの45年間、自動車を所有すると・・・・・・・・・
なんと! 2,067万円!!!
驚くのはまだ早いですよ!これは維持費だけの計算です。
自動車本体の車体購入費用も足してみましょう。
300万円ほどのごく一般的な新車を11年毎に乗り換えたとしましょう。
決して贅沢はしていません。
25歳で1台目 300万円 チャリン!
36歳で2台目 300万円 チャリン!チャリン!
47歳で3台目 300万円 チャリン!チャリン!チャリン!
58歳で4台目 300万円 あ!?もういいですか!?
69歳で・・・もう買わない??あ、危険だから免許も返す!?そうですか!そうですか!
でも、よく考えてみてください・・・
これから10年、20年後以降に老後を迎えられる方の自動車事情を。
自動運転が当たり前の時代になってるとすれば・・・
自動車、保有している可能性ありませんかね?
まあ、その先の未来のことは分かりませんが、もし仮にこの計算でも人生で4台の新車を購入していることにあります。
中古で購入される場合でも、耐用年数から考えると買い替えの頻度が高くなるので、そんなに大きくは変わってこないでしょうね。
乗り方にもよるかとは思いますが。
で、この方の場合では、車体の購入費用は総額で1,200万円でしたね。
つまり自動車のトータルコストを計算した場合、車体費用1,200万円、維持費2,000万円程度。
合計で3,200万円となりそうですね。
最低で見てこれです。
現実的に、もう少し正確に把握するとなれば、高速道路利用料や、一時利用のパーキング、故障した際に修理費用・・・などなど。
さらにはご家庭によっては夫婦2台持ちなんて家庭も・・・(実は我が家もそうです(汗))
私自身も車が大好きなので、お金だけで考えるのはどうかと思いつつも・・・
やっぱりこうやって見ると、自動車のコストには驚かされますよね。
ぜひ、車をお買い替えをご検討する方は、一度今後の自動車のトータルコストも計算してみてから、買い替えを検討してみてください。
カーシェアという選択肢もあるということを含めて、ぜひ!