2018.11.05 |ブログ

マイホーム「賃貸派VS持ち家派」の議論

 

最近、NewsPicksなどでも話題とされている「賃貸派VS持ち家派」の議論。

以前よりずっと色々な雑誌やコラムなどでもたびたび目にするのですが

結局のところ、これが正解という結論はないわけです。

 

人によって住宅へ求めるものや、家に対する価値観が違うので、誰にとっても当てはまる答えはありません。

色々な方が、それぞれの住宅や家に対する価値観に基づいて意見を言っておられます。

おそらく、すべて正解ですべて間違ってはいません。

 

たとえば、損か?得か?の視座で考えを述べている人もいます。

一方で、家族との一緒に過ごす空間としての視座で考えを述べている人もいます。

または、人生の目標であったりステータスという物としてマイホームを捕らえている人もいます。

 

私は、みんなが同じ考えを持つ必要はないと思っています。

持ちたい人は買って、持ちたくない人は借りればよいと思います。

 

実際にご相談の際にも、キャッシュフロー表上で賃貸の場合と持ち家の場合の2パターンを比較したりすることもありますが

損得の結果で言えば、人によっても変わってくるので一概に言えないのが実態です。

 

持ち家も賃貸も、どこに住むのかによっても費用は大きく変わります。

色々な方の賃貸パターンと持ち家パターンの比較でも、「ある人は賃貸の方がよかったけど、またある人は持ち家の方がよかった。」なんてことが起こります。

ちなみに、ここで「よかった」というのはキャッシュフロー上の話です。

 

ただし、あえて大きな傾向でお話しするならば・・・

おおよそ同じエリアの賃貸と持ち家で比較した場合、キャッシュの面で言えば、50年後の現金預金の残高は殆ど同じくらいの金額になっているケースが多いです。

 

ただし、持ち家パターンと賃貸パターンの現金預金は同じでも、実態として違ってくるのは、その時に売却できる不動産を持っているか、という違いはできているのも事実です。

 

ただし、これは楽観視してはいけません。

今後、日本ではますます人口が減ってくるため住宅の需要が減ってくるのは目に見えています。

そのため、不動産価格の下落もある程度予想がつきます。

つまり、持ち家派で不動産を所有していたとしても将来は今ほど不動産の価値はないと考えておく方がよいでしょう。

 

それらも含めてマイホーム購入時にはライフプランを立てて老後100歳までを生き抜けるようにキャッシュフロー表で見通しを立てて、計画的な家計管理と資産形成を実践していてほしいと考えています。

 

これから、時代が大きく動き出そうとしています。

働き方や社会の枠組みも大きく変わってきているので、ライフプランを立てるにも難しい世の中です。

それでも、やはり計画を立てている人と、そうでない人とでは、不測の事態への対応の仕方も大きく変わって来るでしょう。

 

ちなみにそんな私は、家を買うまでは「賃貸でいいや派」でした。

でも、家を建てたことで「やっぱ持ち家いいね派」になり休日に外出することが一気に減りました。

休日の夜には家で寛ぎながら、明日からも頑張って働いて、コツコツと住宅ローンを返していこうと思うのでした。
住宅購入サポートFP相談所